食道、胃、十二指腸などの上部消化管に対する内視鏡検査は、従来口から内視鏡を挿入するものでしたが、10mm前後の太さの内視鏡を挿入する際に舌や喉を刺激し、多くの方は咽頭反射を起こします。
このため、内視鏡検査は『つらい』、『苦しい』と感じている人が多いのではないでしょうか。
これに対し鼻から内視鏡を挿入する経鼻内視鏡では、内視鏡は鼻腔を通って食道に入って行きます。舌根にふれることがないので咽頭反射はほとんどありません。また、鼻腔は少量の麻酔薬による前処置で容易に感覚がなくなるので、鼻を通る苦痛もほとんどありません。
当院で採用している経鼻内視鏡は、口からではなく鼻から挿入するため、経口のものと異なり、検査時の嘔吐感が極めて少ないものです。内視鏡に抵抗感がある方、苦しい思いをしたという方でも、苦痛の少ない検査を受けられます。
経鼻内視鏡
当院は「経鼻内視鏡システム」を使用しています
鼻から入れる内視鏡は、嘔吐感が少なく楽に検査を受けられます。
風邪をひいたときの診察で、舌の奥をヘラみたいなもので押されて「オエッ」となりそうな経験をしたことがあると思います。これを咽頭反射(いんとうはんしゃ)といいますが、口から内視鏡を入れる場合は、多少なりともこうした咽頭反射が起こります。ところが、鼻から入れる場合は舌の根元に触れないので、ほとんど吐き気をもよおすことなく検査することができます。
経鼻内視鏡は、検査中に会話をすることも可能ですので、不安も少なく検査はスムーズにおこなわれます。
また、デジタル光学処理で、病変部を見やすくする技術が使われているので、早期発見にもつながります。
なお、従来の口からの内視鏡スコープに比べ、先端径が約半分になっているので、スムーズに挿入が可能となっています。もちろん、従来通りの口からの挿入も可能です。
経鼻内視鏡について詳しくご紹介した動画
https://youtu.be/wc12dj4EUwo
(フジノン東芝ESシステム(株)・鼻からの内視鏡検査サイト)
ラジオ波焼灼術療法は1999年頃から肝がんに対して実施され、2004年からは保険適用となり、現在では標準治療としてガイドラインでも推奨されています。
当院では2018年3月より同治療システムを導入し、玉木医師が担当しています(これまでラジオ波焼灼術療法件数延べ約2000件:2018年3月現在)。
このラジオ波焼灼術療法は450キロヘルツ前後の高周波を使って熱を発生させがんを焼き切る治療法です。ラジオ波焼灼術療法では、局所麻酔下に皮膚を2、3ミリ切開し、超音波画像でがんを確認しながら、直径1.5ミリの電極針を挿入し、ラジオ波を流して電極の周囲に熱を発生させ、がん細胞を破壊します。がん全体を残らず焼き切ればがんを治すことができます。
全身麻酔や開腹手術は必要がありません。このため、肝機能が悪い場合や高齢者でも治療が可能です。
肝がんでは外科手術(肝切除)やラジオ波焼灼術療法を行なっても、新たながんが高率に発生してきます。しかし、再発が見つかっても、ラジオ波焼灼術療法は侵襲(身体の負担)が少ないため繰り返し治療を行なうことが可能です。
ラジオ波焼灼術療法の一般的適応としては以下の通りです。
入院期間は約一週間で退院することが可能です。
腕に貼り付けたパッチに機械を「ピッ」とかざすだけ(非接触)で、血液を採らなくても血糖値をリアルタイムで測定することができます。
指に針を刺す必要がないため痛みがまったくなく、服の上からでも何度でも血糖値を測ることができます。
表示されるのは現在の血糖値(数値)と過去数時間の血糖値の変化(グラフ)。もし血糖値が「70」mg/dlと表示されても、現在下がっている途中なのか、上がっている途中なのかがわかりますので、すぐに何か食べる必要があるのかがわかります。
これにより、無駄な食べ過ぎや間食が減り、高血糖や低血糖も減るのではないかと考えられます。
お菓子はどれくらい食べればどの程度血糖値が上がるのか、食べる順番で血糖値の上がるスピードが変わるのか、新しく飲み始めた薬がどのように効いているのか、ご自身でどんどん経験していただけます。
センサーの寿命は2週間、15分おきに血糖値が記憶され2週間分の動きもわかります。センサーは貼り付けたまま入浴も水泳も可能です。
Abbott FreeStyle Libreのホームページ(日本語)
http://myfreestyle.jp/products/freestyle-libre-system.html