CT検査は、X線を使って身体の断面を撮影する検査です。
画像処理を行うことにより、体内の様々な病巣を発見することができます。特に心臓・大動脈・気管支・肺などの胸と、肝臓・膵臓・腎臓などの腹部の病変に関しては、優れた描出能が知られています。
当院では、最新マルチスライスCT装置を導入し、1回転で16列32スライス画像撮影が可能です。
従来型CTと比較して1回転あたりの撮影枚数が多く、同じ範囲内のスキャンに掛かる撮影時間が大幅に短縮されることによって、検査時間を短くすることが出来ました。
またXP線の検出器性能を大幅に改善できたことにより、撮影範囲の情報をより高精細で診断価値の高い画像が短時間で得られ、また同時に検査時の被曝線量を軽減することが出来たため、安心して検査を受けて頂くことができます。
「身体に負担をかけずに肝臓の状態が把握できます」
肝臓から組織を採取する肝生検を行わなくても、超音波検査で侵襲なく得られる情報量が増えています。
また超音波用の造影剤を使用した検査も行っています。
肝臓の硬さ(線維化)や炎症の程度を数値化することができます。
肝臓の状態をすばやく診断可能となります。
詳細は下記のような検査項目で判断します。
●Real-time Tissue Elastography (RTE)
組織のひずみをリアルタイムに算出することで、硬さの違いを色付け表示します。肝炎Stagingの推定値を算出することが可能です。
●Shear Wave Measurement (SWM)
プッシュパルスで生体組織を振動させることによって、せん断弾性波が発生します。
このせん断弾性波の伝搬速度を計測することで、組織の硬さを定量的に評価できます。
●Combi-Elasto
非侵襲的に肝組織の硬さを評価するRTEとSWMが融合。
肝繊維化および炎症を経時的により精度高く評価できます。
さらに肝脂肪化の程度を推定する指標(ATT)も同時に測定でき、肝疾患の総合的な鑑別を支援します。
超音波検査で造影剤(商品名「ソナゾイド」)を使用をすることがあります。ソナゾイドは非常に小さな気泡状の造影剤で、超音波を当てると鮮やかに造影されます。正常な肝臓組織にだけ取り込まれる性質があるためがんを見つけやすくなること、CT検査の造影剤アレルギーや腎機能が悪い方にも心配なく使用できます。
肝臓検査の応用