医療法人燈来会 大久保病院

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設備機器

体組成計

BIA法(生体電気インピーダンス法)を用いた体組成の測定について

新しい体組成計は、タニタのデュアル周波数体組成計 DC-320で、より高い精度で体脂肪率や筋肉量などを評価することができます。

測定項目は、体重、体脂肪率、脂肪量、除脂肪量、推定骨量、筋肉量、体水分量、BMI等です。筋肉量と脂肪量については、部位別(体幹部、右腕、右脚、左腕、左脚)の測定と評価が可能です。また、左右の筋肉量のバランスチェックや、体重に占める脚部の筋肉量評価を行うことができます。

体組成計
体組成計と結果の一例

体組成はどうやって測っているの?

タニタの体組成計は、BIA法で体組成を測定します。BIA法は、身体の電気抵抗値(生体インピーダンス)を測定して、体脂肪率などを推定する方法です。脂肪組織はほとんど電気を通しませんが、筋肉などの電解質を多く含む組織は電気を通しやすい性質があるため、そういった性質の違いを利用して、脂肪とそれ以外の組織の割合を推測するのです。

タニタの最新機種では、従来のものよりさらに正確にデータを測定することができる「リアクタンステクノロジー」を採用することで、生体組織からの電気的情報を増やし、精度を向上させています。

内臓脂肪とメタボリックシンドローム

近年注目を集めている「メタボリックシンドローム」は、内臓脂肪型肥満に起因して起こる高血圧、糖尿病、脂質異常症 といった疾患群の総称です。メタボの判定には内臓脂肪量の評価が必須ですが、正確な内臓脂肪面積を測ることのできる腹部CTは被爆やコストなどの問題があり、誰もが簡単に受けられる方法ではありません。
メタボ健診などでは、簡易なウエスト周囲径で内臓脂肪量を評価しますが、誤差が大きいなどの問題があります。

タニタでは、体脂肪率や脂肪量、年齢、性別などから内臓脂肪面積を推定する方式をとっています。この推定結果は、CTによる内臓脂肪面積の評価と良好な相関関係を示しており、ウエスト周囲径よりも正確であることがわかっています。
 (この結果は、日本肥満学会、日本体力医学会、日本人間ドッグ学会、海外ではNorth American Association for the Study of Obesityなどで発表されています。)

結果は、内臓脂肪レベル1~59の60段階で示されており、レベル10が内臓脂肪面積100c㎡に相当します。レベル10~14がやや過剰、15が内臓脂肪面積150c㎡に相当し、15を超えると「過剰」と判定します。

メタボリックシンドロームの診断基準

ウエスト周囲計が、男性≧85cm、女性≧90cm(内臓脂肪面積100c㎡以上に相当)に該当する人で、

    【診断項目】
  • 空腹時の血糖が110以上
  • 血圧が最大血圧130以上、または、最小血圧85以上。
  • 中性脂肪150以上、または、HDLコレステロール40未満

以上の3項目のうち、2項目以上に該当する場合、メタボリックシンドロームと診断されます。 肥満症はもちろん、生活習慣病と呼ばれる糖尿病や高血圧、高脂血症などは、脂肪が内臓に蓄積した結果引き起こされることが多いことが最近の研究で明らかになっています。

これらの疾患は「死の四重奏」とも言われ、あわせて発症すると、動脈硬化から心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす危険が非常に高まることがわかっています。

寝たきり予防に・・・ 脚の筋力を評価

最新機種では、脚部の筋肉量を点数化して表しています。これは、体重にしめる脚部の筋肉量を評価したもので、50~150点の点数で置き替えて表示しています。言い換えれば、体重を支えるだけの脚筋量を持っているかどうかのバロメータになります。  筋肉は20歳前後をピークに、徐々に衰えていきます。とりわけ、加齢による筋肉量の低下は、全身の中でも脚から先行して起こります。そして、脚力の低下から「転倒→骨折→寝たきり」と至るリスクが高くなり、これが寝たきり原因の第3位にもなっています。

よって、もし脚力評価が平均を下回っていた場合は、脚力を維持向上させるために、意識的にトレーニングをすることが大切です。脚力が低下するとますます運動不足に陥りやすく、生活習慣病の発症や悪化につながることもあります。

このように、全身の体重や体脂肪では分からない脚部筋肉量点数は、高齢者の健康維持に役立ちます。

加齢に伴う脚と腕の筋肉量の推移
加齢に伴う脚や腕の筋肉量の推移グラフ

骨密度検査

「骨密度」は、骨の強さを判定するための代表的な指標です。 骨密度検査では、骨の中にカルシウムなどのミネラルがどの程度あるかを測定します。 骨密度は若い人の骨密度の平均値と比べて自分の骨密度が何%であるかで表されます。

骨密度が低下している状態を骨粗しょう症といいます。
これは、長年の生活習慣などにより骨がスカスカになって骨折しやすくなる病気です。最初は、自覚症状はありませんが、腰や背中に痛みが生じて医師の診察を受けてからみつかります。ひどくなると骨折を起こし、寝たきりの原因となる場合もあります。
当院ではかかとやすねの骨に超音波をあてて骨密度を測定しています。X線を使用していないため、被爆の心配がなく妊娠中の方でも測定することができます。

超音波骨密度測定装置「GE A-1000 EXPⅡ」
超音波骨密度想定装置

治療について

骨粗しょう症の治療薬が次々に登場し、個々の患者さんの症状や病気の進行度に応じて、選択肢が増えてきました。最近では、従来の治療薬よりも強力に骨密度増加が期待できる薬や、患者さんが継続しやすいように投与間隔や剤型(薬のかたち)に配慮したものもあります。

徳島で骨密度検査のできる病医院
http://www.jpof.or.jp/public/city/%E5%BE%B3%E5%B3%B6%E5%B8%82

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〒770-0923
徳島市大道2丁目30〔アクセス〕
TEL:088-622-9156
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